下村敦史『絶声』読了。読みやすいし、先が気になる展開ではあったからほぼ一気読み。けど、(読む順番の問題という)この叙述トリックはある意味、古典的。だから、“騙されたー!”みたいな驚愕はなく、展開自体も盛り上がりに欠ける。主人公が改心しておしまいというラストはやや拍子抜け。ってか、そんなに遺産を相続させたくなかったら、生前に慈善団体に寄付しちゃえばいいのにって思った。こういうのって、帯で煽られなければ、“面白かった〜”で済むかもしれないのに、期待値を挙げられまくるから、ちょっとがっかりしちゃうんだよな。でも、その帯がなければ買わなかったわけだし。難しいね。
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by metro-basser
| 2024-03-25 11:10
| 下村敦史